小児科では、発熱、咳、頭痛、腹痛、耳痛、機嫌不良、けいれん…と極めて多岐にわたります。
けがをした場合や目や耳の病気などは、それぞれ専門の診療科または小児科と併せて診療を行います。とは言っても、症状だけからは判断がつかない場合が多々あるかと思いますので、どの診療科に受診すればいいかお困りの場合には、お気軽にご相談ください。
夜尿症について
夜尿症とは、「5歳以降で、夜間(睡眠時)に尿をもらす状態が続く」ことを言います。
「おねしょ」と「夜尿症」の違いは年齢です。乳幼児期の夜尿を「おねしょ」といいますが、5歳以降で月1回以上のおねしょが3ヵ月以上続くものは「夜尿症」と定義されています。
夜尿は年齢と共に改善していきます。しかし、治療に何年もかかることも多く、学齢期になると、夜尿のために子どもが自信をなくし、心理面や社会面、生活面に影響を及ぼすこともあります。
保護者の方はうまくできなかったことに対して焦らせたり、怒ることはせずに気長にみてあげることが大切です。
夜尿症の治療は、
など、まずは規則正しい生活をすることが大切です。
それでも治らない場合は、薬物療法やアラーム療法を行う事があります。
アラーム療法とは、オムツに尿が染み渡ると装着された機械が尿に反応し、アラームが鳴って夜尿を知らせてくれる方法です。
薬剤を使用しない治療法のため自由診療となります。トレーニングセット(アラーム機器とパッド30枚入)は購入すると2万円前後ですが、当院ではレンタルも行っております。
3ヵ月目までが毎月2,000円、4ヵ月目1,000円、5ヵ月目600円、6ヵ月目400円、7ヵ月目以降は無料でアラーム機器のレンタルをご利用でき、これと合わせて、オムツパッド30枚入1,879円となっております。
オムツをつけなければならないので、羞恥心や治療を嫌がってしまう可能性があり、治療にかかる期間にも個人差がありますが、主に3~6ヵ月程度で良くなるケースが多いです。
当院では、薬物療法、アラーム療法に対応しています。
夜尿症はまれに原因となる病気が隠れていることがあります。夜尿症かも?と少しでも気になる方は、まずは受診をしましょう。当院では必要に応じて尿検査や、お腹の超音波エコーの検査や、問診を行い、夜尿症かどうかを判断します。
当院ではプライバシーに配慮しています。まずはお気軽にご相談下さい。
子供は大人に比べ抵抗力や体力が劣りますので風邪をひいたときは受診ください。
特に季節の変わり目になると増えてきますので、手洗いうがいなどの予防はしっかりとしましょう。
子供のインフルエンザは症状として特徴的なのは、治療をしていないと39度以上の熱が2〜5日ほど続き、熱が上昇するにつれて頭痛や筋肉痛、関節痛、倦怠感といった全身症状がみられることです。
また、インフルエンザの流行期には安易に風邪と判断せずに発熱6〜12時間後を目安にお越しください。
主にイボが治療の対象になります。
当院ではスプレー方式による液体窒素療法を行ってます。
スプレー方式は、液体窒素をスプレーで圧力をかけて噴霧するため強力かつピンポイントで治療ができ、綿棒による治療に比べ痛みが少ないと言われています。保険診療で行うことが可能です。
できている場所、大きさ、重症度、イボができてからの期間などで、治療の期間は個人差がありますが、多くの人が5回目をすぎると効果が実感出来ます。
治療初期には痛みや赤みが増したり、広がったり、水ぶくれになることがありますが、通常は2~3日でなくなります。色素沈着は約半年~1年で良くなっていきます。
液体窒素療法の効果のピークが4日目で、持続が一週間くらいと言われていますので、定期的に1週間に一度通院されるのがおすすめです。肌触りが良くなり濃淡がなくなるまで行います。
治療をご希望される方はお気軽にご相談ください。ご質問も受け付けております。
小児のアレルギーは、下痢、嘔吐、腹痛、せき、呼吸困難、アトピー性皮膚炎、じんましん、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、発熱、頭痛、むくみ、など様々な症状で表れます。
よく見られるアレルギーには、食物アレルギー、気管支喘息などがあります。一方で、成長とともに症状が改善・軽減していくことも多いのが小児アレルギーの特徴です。
食物アレルギーにはタイプがいくつかがありそのタイプによっても原因や症状が現れるタイミングも違います。
食物アレルギーのタイプ
原因となる食べ物を摂取後2時間以内(多くは食べた直後30分間)に起こるものを言います。赤ちゃんから大人まで幅広い年代で現れます。
生後3ヵ月頃までに顔面から始まるようなアトピー性皮膚炎の症状がみられる赤ちゃんでは、食物アレルギーを合併していることがあります。
約30%の児は離乳食開始後に即時型へ移行していきますが、大部分は自然に治ります。
主に学童期以降にみられるアレルギーで、特定の食べ物を食べてから数時間以内に運動をすると症状が現れるもので、比較的まれな疾患です。(中学生1/5,000人、小学生約1/20,000人)
生の果物や野菜を食べたあとにアレルギー反応が起こるものです。小児から成人まで幅広い年齢層に起こりえます。缶詰やジュースなど加熱処理してあれば症状なく摂取できることが多いです。
主に粉ミルクに牛乳の含まれるたんぱく質によって起こるアレルギーです。
このアレルギーが起こったらすぐにご相談ください。
アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返す、かゆみのある湿疹を主な病変とする皮膚の病気です。
患者さんの多くはアトピー素因をもっています。乳幼児から成人まで、あらゆる年齢層で発症する病気です。
病変部位は年齢や人それぞれで異なりますがおでこや目のまわり、首、わきなど関節の内側などに出やすいです。
乳児期:顔面・頭部に湿疹、かゆみ、赤みがある皮膚など
幼児期以降:体や手足など広範囲に湿疹、かゆみ、赤みがある皮膚など
気管支喘息とは、様々な要因によって引き起こされる気管支の病気です。
「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)が聞こえたり、呼吸が速くあらくなる、鎖骨の真ん中やみぞおちがへこむ陥没呼吸といった症状を認めます。
乳幼児健診は乳児の発育と発達を成長の節目ごとで確認し、病気の早期発見と予防を目的としています。また、初めての子育てだとわからないことがたくさんあると思います。お父さん、お母さんの抱えている育児の不安や疑問を相談し、解決する場でもあるので、お気軽にご相談ください。
乳幼児健診・予防接種は、風邪などの感染防止のため、月曜・水曜・金曜の午後2:30~3:30に時間を設けております。
※通常の診療時間内でも可能です。
健診時期によって内容は異なりますが、主に下の項目を診ます。
予防接種は、お子さまをウイルス感染から守る大変有効な方法です。早くに多くを接種することで、より高い確率で病気をふせぐことができます。
当クリニックでは、予防接種・乳幼児健診は、かぜなどの感染防止のため、月曜・水曜・金曜の午後2:30~3:30に時間を設けております。WEBからのご予約が可能です。
※通常の診療時間内でも可能です。
脳や脊髄を包んでいる髄膜に細菌やウイルスが感染して炎症が起こる病気が髄膜炎です。髄膜炎のなかでも、細菌が原因で発症する「細菌性髄膜炎」は、早期診断がとても難しく、治療後の経過が悪く後遺症が残るなど特に問題となる病気です。「Hib(ヒブ)」と呼ばれる細菌による細菌性髄膜炎(ヒブ髄膜炎)は、5歳未満の乳幼児がかかりやすく、特に生後3ヶ月から2歳になるまではかかりやすいので注意が必要です。2ヶ月から小児用肺炎球菌ワクチンと同時接種で開始し、3ヶ月からは小児用肺炎球菌ワクチン、四種混合(DPT-IPV(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ))、ワクチンとの同時接種で4~5ヶ月までに 終わる方が、早く抗体(免疫)ができるので、より望ましいです。
肺炎球菌は通常、鼻などに保菌していますが、抵抗力がある場合、何の問題も起りません。しかし小さな子どもは肺炎球菌に対する抵抗力をもっていないため、比較的簡単に肺炎球菌に感染してしまいます。感染の箇所によって、「中耳炎」「肺炎」「菌血症」「細菌性髄膜炎」などを発症します。子どもの肺炎球 菌感染症は、子ども用の肺炎球菌ワクチンで予防できます。2ヶ月の誕生日から開始して、4週(中27日)間隔で3回受け、1歳を過ぎたら追加接種を1回受けます。2ヶ月でヒブワクチンと同時接種で開始して、3ヶ月からはヒブワクチン、四種混合(DPT-IPV(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ))との同時接種で7ヶ月までに最初の3回接種が終わると早く抗体(免疫)ができるので、より望ましいです。
結核菌による髄膜炎や肺結核を防ぐための予防接種です。先天性免疫不全症の赤ちゃんには接種できません。生後5ヶ月~8ヶ月の期間に1回接種。接種時期は、四種混合(DPT-IPV(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)を3回受けた後の生後5ヶ月ごろが最適です。
風しんウイルスによって起こる病気です。約2~3週間の潜伏期の後に熱が出て、首のリンパ節が腫れます。熱と同じ頃に体に赤い発しんが出てきます。発熱するのは3~4日間ですが、熱の出ない人もいて、多くの場合はかぜ程度の症状です。妊娠初期の女性がかかると、お腹の子どもに影響が出る場合がありますので、注意しましょう。
国の定期接種は生後12ヶ月からで、1歳代と、小学校入学前の2回、麻しん・風しん混合ワクチンを受けましょう。両親もワクチンを受けていない場合や、抗体がなくなっていれば必ずワクチンを受けてください。
蚊の血液の中にある日本脳炎ウイルスが、人の体の中に入って感染します。かかっても多くの人は症状が出ませんが、一部の人に脳炎が起こります。日本脳炎のウイルスは豚の血液の中で増殖するので、養豚場の多い地域は注意が必要だといわれています。
1期は、6ヶ月~7歳5ヶ月までの間に3回の接種。1回目を接種後1~4週間空けて2回目を接種し、約1年後に追加接種を1回受けます。
2期は、9歳~12歳に1回接種します。
水痘帯状疱疹ウイルスによって起こる病気です。伝染力は強いものです。感染年齢は生後すぐから多いのは、生後6ヶ月から4歳頃です。保育園での感染も多いです。ふつう2~3週間の潜伏期の後に、熱が出て、体に虫さされのような赤い斑点が出てきます。1日くらいでそれが水ぶくれになり、強いかゆみとともに全身に広がります。熱は数日でおさまり、水ぶくれも黒いかさぶたがつくようになり、7日くらいでおさまります。脳炎や肺炎、皮膚の重い細菌感染症など多くの合併症にも注意しましょう。
国の任意接種では生後12ヶ月からワクチンを受けます。流行しそうなときは必要に応じて1歳前でも接種することがあります。
おたふくかぜウイルスによる感染症です。2~3週間の潜伏期の後に、まず唾液腺(特に耳下腺)が腫れ、その後それ以外にも広がり、膵臓、卵巣、精巣だけでなく、脳を含めて全身に影響が出ます。耳下腺の腫れは、触ってもはっきりしたしこりに触れるわけではありませんが、周囲の人が見ると、腫れているのに気がつきます。しばらくすると反対側も腫れてきます。熱がでることもあります。合併症として、無菌性髄膜炎が100人に2人の割合で起こり、強い頭痛と、嘔吐することもあります。また、約千人に1人、難聴が起こり、片耳だけでなく、両方の耳が侵され完治することが困難といわれています。その他に、脳炎を起こし障害が残り、死亡することもあります。1歳になったら接種することができます。
B型肝炎ウイルスは、体内に入ると肝炎をおこし、長らく肝臓にすみつき、肝硬変や肝臓がんを引き起こします。
B型肝炎は母子感染や輸血だけでなく、知らない間にキャリアになった家族などから子どもへの感染もめずらしくありません。
日本では、妊婦がB型肝炎キャリアかどうかの検査をしているので、母子感染の心配がない子どもは、必ずしも生後すぐに接種する必要はありませんが、3歳未満で感染すると慢性化しやすくなりますので、早く接種すれば免疫もでき易く、将来の肝硬変、肝臓がんを予防できます。
ワクチンは生後すぐから受けられますが、通常は生後1~2ヶ月から接種を始めるのがおすすめで、ヒブ、小児用肺炎球菌、ロタウィルスワクチンとの同時接種も可能です。
ロタウイルスにより、水のような下痢やそれに伴う嘔吐がおこる「ロタウイルス胃腸炎」は、体内の水分と塩分を失い、脱水症状をおこします。
ワクチン接種により、下痢、嘔吐を防いだり、軽くしたりして、点滴や入院が必要になるほどの重症例を減らすことにより、脳炎などの重い合併症も防ぎます。
※2019年10月1日から料金を変更させて頂いております。
BCG | ¥4,800 | |
ジフテリア・百日せき・破傷風・ 不活化ポリオ 4種混合<DPT-IPV> |
¥9,300 | |
ジフテリア・破傷風2種混合<DT> | ¥3,800 | |
ヒブ | 2ヶ月~5歳未満 | ¥7,300 |
肺炎球菌 | 2ヶ月~6歳未満 | ¥10,100 |
ポリオ | ¥8,000 | |
麻しん・風しん2種混合<MR> | ¥7,700 | |
流行性耳下腺炎<おたふく> | 1歳以上 | ¥5,400 |
水痘<みずぼうそう> | 1歳以上 | ¥7,500 |
日本脳炎 | ¥5,900 | |
B型肝炎 | 10歳未満(1回0.25ml) | ¥5,400 |
10歳以上(1回0.5ml) | ¥5,900 | |
ロタウイルス(ロタリックス) | ¥13,200 | |
ロタウイルス(ロタテック) | ¥8,500 |
(2019 10/1~)
※料金は税込になります。
詳細は下記リンクをご参照ください。
http://www.klc-familyland.jp/docs/pdf/news_20211106.pdf
就学前に三種混合ワクチン(DPT)と不活化ポリオ
二種混合(DT)の代わりに三種混合ワクチンを打ちましょう
現在、日本では四種混合ワクチンの接種を、生後3ヶ月から18ヵ月までの間に計4回行っており、11才以上~13才未満の間に二種混合ワクチン(DT)の接種を行っています。(定期接種)しかし、最近は小学校入学後や、大人の百日せき患者さんが増えており、また東南アジアなど一部の国ではポリオの流行が増えています。
ワクチンの接種者の抗体低下による感染が心配な場合、就学前に三種混合ワクチン(DPT)と不活化ポリオの同時接種、二種混合(DT)ワクチンの代わりに三種混合(DPT)ワクチンの接種が推奨されています。
※3種混合を自費で打たれた場合は2種混合の接種は不可です。
☆自費料金 三種混合ワクチン\4,300 不活化ポリオ\8,000になります
高熱、のどの痛み、犬吠(けんばい)様の咳、嘔吐などが症状として見られます。
また、特徴的所見として、厚い灰白色の偽膜(ぎまく)と呼ばれる膜ができて気道を閉塞することで窒息死することがあります。
普通のかぜのような症状で始まり、続いて咳がひどくなり、顔を真っ赤にして持続的にせき込み、せきの後に急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり、けいれんが起きることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こすことがあり、特に乳児では命を落とすことがあります。
土の中に潜んでいて、傷口からヒトへ感染します。体の中で増えると、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんを起こしたり、死亡することもあります。日本各地の土の中に菌はいるので、感染する機会は常にあります。泥遊びの機会が増える小学校前後は注意が必要です。
別名急性灰白髄炎と呼ばれ、ウイルスが血液を介して脳や脊髄(せきずい)へ感染し、麻痺を起こすことがあります。一旦は発症すると元に戻らないケースが多いです。以前は小児麻痺の代表的疾患でした。
いずれの疾患も一度発症すると急速に進行したり
一生の後遺症となるような恐いものばかりです
是非大切なお子様の為に
定期接種以外のワクチンも打っていきましょう
医療法人 KLC ファミリーランドクリニック南大高
詳細は下記リンクをご参照ください。
http://www.klc-familyland.jp/docs/pdf/news_201006.pdf
コロナの影響も少し和らぎ、お子さまも日常を取り戻しつつあるのではないでしょうか?ただ「病院で感染したら…。」と受診が遠のいてしまわれている方も多いと思います。もちろん不要不急の外出は望ましいとは言えませんが、受診が滞ってしまう事で悪化を招くケースも見られます。
①喘息 梅雨や台風など気圧変化が大きい時期に悪化を認めやすいです。
就寝前後でのヒューヒューや過度の咳をくり返した場合はお薬の導入・調整が必要です。
②アトピー性皮膚炎 夏に向けて汗をかきやすいこの時期は悪化しやすいです。汗をかく→ボリボリかく→赤くなる→…をくり返すと、将来お肌がよくなりにくくなるので気になった場合は早めにいらして下さい。
③便秘症 理想的な排便習慣は1日に1〜2回です。しかし、回数は出ていても量が少ない場合もありますので、お腹の張りや食欲不振などを認めた場合は、浣腸や内服などの介入が必要かもしれません。
当院に限らず、医師から「○○頃また来てね」と言われた場合はその時期での受診を心がけましょう。